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アメリカ自動車コラム

<No.10_010309> 題目:今の20代、30代の老後について考える

こんにちは。

このコラムで書きたかったテーマの一つに、私と同世代の老後問題があります。


あまり自動車と関係ないトピックですが、定年後、豊かに暮らせるかそうでないかの問題は、仕事のやる気、日本の産業界の向上意欲、そして回りまわって自動車産業の発展へと貢献すると思って考えてみて頂けないでしょうか?

私達の年代の老後は、年金がもらえない、国の借金が膨れ上がる、医療費補助もなくなる...など、あまり明るい材料がありません。これが、若い世代の労働意欲を損なう原因の一つではないでしょうか?
私は最近よく聞くようになった「ワーク・シェアリング」が一つの良い解決策ではないかと思ってます。

この問題を考え始めたのが去年の春頃からで、きっかけは友人の日本人の留学生とのおしゃべりからなのです。そのときの話題は、日本とアメリカの福祉や老後のありかたの違い...みたいなもので、自分が両親の老後問題を話し出すと、友人は
「もう、自分たちの親の心配はしなくてもいいのよ!」
と言うのです...

冷静に考えると、今の40代、50代はマイホームを持ってるし、年金と退職金まではもらえそうである。
では、20代、30代は、老人の年金資金を捻出し、かつ、日本の破綻した財政の借金を負い、まだ30年は働かなければいけない我々は、一体どうしたら良いのでしょうか?

その友人が一つの良案を披露してくれました。
「女性が週3回程度、快適に働ける環境を作ればいいのよ。」

最近では結婚後も働く女性が増えましたが、それでもパートなどの臨時職が多く、収入も労働条件も男性と比べると低いのが現状のようです。かといって男性の労働条件が良いのかといえば、みなさんご承知のようにそうでもないのですよね。

友人はさらに言う。
「まずIT技術を使って、子供のいる女性が家にいても仕事が出来るような働きやすい環境を作る。そして、その分男性の仕事を肩代わりして男性の残業時間をなくし、男性も家に早く帰り家族と毎日を楽しく過ごす。男性の残業代は減るが、その分女性が働いてサポートして一家の収入はトントン。


子供のいる女性は家事も考えると週3回働くのが限度だと思う。でもそうして労働力を確保しないと日本の財政の借金は返せない。あと女性は自己アピール欲求も強いので、家の中ばかりにいると、不満のはけ口が子供に向かってしまい良くないのよね。
そうすれば、幸せな人生と老後を我々も送れるんじゃないの?」

まさに「ワーク・シェアリング」である。
こういう社会構造は20代、30代にとってはそんなに難しいことではないはずと思います。
あなたはどう思いますか?

 

 

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