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アメリカ自動車コラム

<No.146_050524> 題目:危険時の脱出について

自動車で衝突したときや事故したときの、対応マニュアルって、あるのかどうかご存知の方はいますか?

自動車免許を取るときには、基本的に安全に運転する方法しか学びませんが、実際には事故を起こすこともあるため、自動車からの非常時の脱出法や救助法を、日ごろから知っておく必要があると思います。

こういった、自動車からの脱出や救助といった対策は、やはり各メーカーや車種によっても違うので、自動車メーカーや公的機関が、ユーザー(運転者、同乗者)に教えていくべきかと思います。

というのも、飛行機や鉄道には、非常口や非常時の対処法を乗員から教えてもらったり、掲示してあったりしますが、自動車には、それに相当するものが見当たらないと思いませんか?

たとえば、窓。

窓は車にとって、重要な脱出口の一つですが、事故を起こして、自動車のドアのロックとパワーウィンドウが壊れて動かなくなったとき、あなたはすぐ対処できますか?

おおきな金槌で窓を割れば脱出できますが、金槌を常備してある車なんて、見たことありませんし、女性がそれで窓が割れるとは思えません。

こういう場合、たとえば窓を1個だけ、ラバーストリップみたいなものをはめ込んでおいて、非常時には、そのラバーを引き抜けば、窓を押せば外れるような構造にすれば、良いと思います。

自動車メーカーは、こういう非常時のための装備にコストをかけたくないと思いますが、人間が運転するかぎり、事故が起きる可能性はあるので、こういう議論は、ユーザーだけではなく、メーカーの設計者も一緒になってする必要があると思います。

アメリカでは、こういう非常時の対応のことを"Emergency Preparedness"といい、政府も取り組んでいる、重要な議論項目の一つとなってます。

 

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