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アメリカ自動車コラム

<No.178_070406> 題目:空港でトラブルが起きたら。。。

先日、ロサンゼルスへ出張へ行った時のこと、一緒に行った同僚が、帰りのロスの空港で、昼食中、突然倒れてしまいました。

今回の出張は、ニューヨークからロサンゼルスへ2泊3日の予定で行きましたが、アメリカ国内出張とは言っても、片道6時間くらい飛行機に乗るので、体力的に厳しいスケジュールではありました。
また、倒れた同僚は68歳のおじいさん。

高いスーツを着こなし、しかも彼は、この歳で、毎日車で、片道1時間半かけて会社へ通っている、つわものです。

さて、ロスの空港で倒れた時の話に戻りますが、セキュリティーゲートを越えて、夕方出発ニューヨーク直行便まで、待ち時間があったので、私と二人で昼食をとってました。

飛行機に乗ってる時間も長いので、機内でよく眠れるようにと、カリフォルニアワインを飲んだのですが、それが引き金になったようで、突然、彼が白めを向いて、椅子から倒れ落ちました。

そして、顔から血がドクドクと出てきて、床が血の海に。。。

さすがに私も慌ててしまい、彼の血を素手で触り、顔を上げようとしたところ、周りに居た人が助けてくれ、「顔は上げないほうがいい」といって、すぐレスキューを呼んでくれました。

私は、もうダメかと思いましたが、1〜2分くらいで彼が目を覚ましたのです!
そして、「大丈夫、大丈夫」と彼は言って起き上がりました。床が血だらけになってるのに、大丈夫といって起き上がる根性はすごいですよねー、68歳で。

それから、5分もしないうちに、酸素ボンベと血圧計をもってレスキュー、警察と航空会社の関係者が5人くらいかけつけてくれ、彼に「今日は西暦何年だ?」「何処から来た?」「どの飛行機に乗る?」と質問攻めに遭いました。すぐ周りの人が助けてくれ、レスキューが駆けつけてきてくれるところは、さすがアメリカと思いました。

血圧も検査して、命に別状はないことを確認して、「帰り飛行機に乗る前」に「医者に診てもらったほうがいい」と言われました。ロスの空港には医務室というものがないのか、これだけのことがあっても、医務室へ行けと言われませんでした。

こちらから、航空会社の人に「フライトまで時間があるので、どこかベットで休ませてもらえないか?」と聞きましたが、

「高級待合ラウンジ券を持ってるか?」と言われ、

「ありません」と答えたところ、

「普通の待合室の椅子で休んでてください」

と言われ、がっくりです。こんなところもアメリカですね。

結局、彼が「医者にはニューヨークで見てもらうから、予定通りの便で帰る」と言い切り、
飛行機に乗る前に、もう一度、消防レスキューの人に健康状態を見てもらい、
大丈夫そうだったので、飛行機には乗せてもらえました。

私も6時間ドキドキしながら、同じ飛行機に乗りましたが、何とか持ちこたえました。
到着後、ニューヨークの空港でも軽く倒れたので、私が片道2時間運転して、彼を家まで送っていきました。

ニューヨークの病院でみてもらったようですが、特に変なところは見つからず、薬を飲んだ後にワインを飲んだのが原因と診断されたそうです。

いまでは、元気に職場で働いてます。いやあ、不死身ですね、彼は。

 

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