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アメリカ自動車コラム

<No.190_070729> 題目:北米クルマの旅 <その3> カナダ・国境越えとケベックシティ編

さて5日目。

アカディア(Acadia)国立公園を後にし、カナダ・ケベックシティへ向けて出発。

一度高速道路のI-95にのり、すぐニューポートという街でおりて、国道2号線から、カナダへ突き進む201号線へ。201号線に乗ると、ケベックまでの道のり看板が出始め、フランス語表示もちらほらと見え始めました。

そうなのです。ケベック・シティがあるケベック州は、北米では珍しい、完全フランス語圏なのです。ちょっと歴史をひもとくと、その昔、アメリカ植民地戦国時代に、フランス系移民は、このケベックと南のニューオリンズに追いやられ、最後はニューオリンズのフランス系移民も、このケベック州へ追いやられた経緯があります。

そして、ケベックへ追いやられたフランス系移民は、イギリス軍にも負け、ケベックシティも陥落しましたが、ケベック住民はいまでもかたくなにフランス語を守っているといことです。この辺が、いまだに絶えない、ケベック州独立運動につながっているのです。。。

さて話は戻り、メイン州内の201号線を走っていると、ケベック州は林業が盛んなのか、木材を満載にしたトラックと、よくすれ違いましたね。家具などで、カナダ産木材を使用、という表示を良く見かけましたが、こんな形で輸入しているのか、という感じでした。カナダはガソリンが高いので、国境前にガソリンを満タンにしときました。

3時間ほど走ると、カナダの国境に到着。

ひげをしばらく剃っていなかったのと、キャンプ道具を積んでいたせいか、クルマを検査場へ誘導され、クルマの荷物を全検させられました。国境はあまり交通量がないのか、検査官は暇そうな様子で、

私も日本赤軍の残党みたいな格好だったので、怪しまれたのかも知れません。
バーベキュー・コンロ用のガスボンベと食料は、国を越えて持ちこみが難しいので、予め、アカディア国立公園に捨ててあったため、無事検査完了し、カナダへ入国。

やっとカナダへ来たぞ!と思いきや、この辺はケベック州でも、かなりフランス色が強いようで、道路の看板はすべてフランス語表記で、ひとつも英語表記のものは無しでした。単位もマイルではなく、キロメートルになっており、クルマがマイル表示のことから、いちいち距離は変換しなければなりませんでした。感覚的には、距離から予想の到着時間がやや早めになった、という感じでした。

国境からケベック・シティまで、1時間半くらいかかって到着。
宿も割と安めのいいところを見つけ、2泊しました。カナダは通貨も違うので、必要な金額を、銀行でカードを使ってカナダ・ドルを引き出しました。

このケベック・シティ、お城のようなホテルと、北海道の五稜郭みなたいな城跡が有名で、城跡は、未だケベック州の軍隊が管理しています。ツアーがあったので、城の内部見学をしましたが、セントローレンス川の断崖を背面にもつ城からの眺めは、ケベック市内を見渡せ、まさに絶景ものでした。
夜はフレンチ・ビストロで楽しめ、まわりの人はフランス語なので、北米の中でも異国情緒がある街でした。

 

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