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アメリカ自動車コラム

<No.200_080714> 題目:アメリカにも失われた10年が来る?

このコラム、なんと今回で200回を向かえました!(私のカウンタより)
開始当初はこんなに続くとは、(というか、こんなにアメリカに長くいるとは)思いませんでしたが、今後ともどうぞよろしくお願いします。

さて週末の発表でしたが、ついに「アメリカ版の住専」問題にも、公的資金注入が発表されました。
これは、米連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)と米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)の2社負債に対しニューヨーク連邦準備銀行が資金を供給するというものです。

アメリカNBC放送の朝のニュースでも、一番にこの記事を取り上げてましたが、負債額は一説には50兆円で、アメリカ史上でも類を見ない負債額と報道されてました。

さて、これが良かったのか、悪かったのかは、皆さんが良くご存知と思います。

そう、まったく日本の住専問題と酷似しており、バブル景気崩壊後の失われた10年と同じことが、アメリカでも起こるであろうことを、意味するからです。

アメリカ政府が、借金を肩代わりしてということは、アメリカ国債やドルの格付けが下がる可能性があり、しばらくの間、世界経済を主導する力も薄くなるかも知れません。。。

とはいえ、今では、中国やロシア、インド、アラブといった新興国や、欧州が、世界経済を引っ張る力を持っているので、経済の拠点はさらに世界に分散していくことになるのではないでしょうか。

そしてまた10年後、新興国に住専問題が起きたとき、そのときは、回りまわって、住専問題から立ち直った日本が世界経済の主動力を握る、なんて時代がくるかも知れませんね。

 

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