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アメリカ自動車コラム

<No.205_080920> 題目:格差社会なんてまだ甘い、格差無し社会の到来?

先週のアメリカは、ジェット・コースターに乗っているような毎日でした。あの2大証券会社が、突然無くなるなんて冗談でしょう、と言いたくなりますが、現実に起こっていることなので、しっかり考えなければなりません。

新聞では「ウォール・ストリートとメイン・ストリートの隔てが無くなった」という記事がのってました。「ウォール・ストリート」はニューヨーク市の金融・証券会社が集まってる地区のことで、高額の収入を得ている人が集まっており、高所得者の象徴のような言葉となってます。

一方、「メイン・ストリート」とは、一般の人が通る普通の道、すなわち、一般の所得者を指しています。この「2つの隔てが無くなった」、ということは、今まで、株や証券で儲けていた人も、今回の出来事で失業して、普通の所得に成り下がり、格差が無くなった、ということを意味します。

では、アメリカで普通の人はどうか、というと、失業者する人も多く、時給生活を送ってる人やフードスタンプ(困窮者に政府が配ってる、タダで食料をもらえる券)にお世話になってる人が増えているようです。私も無職になりかけましたが、なんとか次の仕事がもらえそうで、ここは乗り切れそうですが、私の友人は、会社から解雇されるといわれ、職探しをしています。。。

今のアメリカは、中流家庭にまで、生活が苦しくなる状態が忍び寄ってきている感じがします。

「格差社会」の次に来るものは、「格差なし社会」、つまり大多数の人が生活に困る社会の到来が予感されます。日本もアメリカのツケを肩代わりして、一緒に沈没の一途をたどるよりは、自立の道を選んだほうが、再生への早道なのかも知れません。

あるドイツに本社を置く製造業は、もうドイツで従業員を採用せず、会社のほとんどの機能を中国へ移すことになりました。ドイツより中国の方が、いまは経済的に安定し、会社の成長も見込めるから、とのことです。

こんな時期に、日本は総裁選に浮かれて、ゴタゴタしていて大丈夫?と思ってしまいます。みなさんもサバイバル時代に備えて、早く目を覚ましてくださいね。

 

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