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アメリカ自動車コラム

<No.235_100124> 題目:高速バス(BRT, Bus Rapid Transit)の復権

アメリカでは、グリーンエナジー政策と、不況のおかげで、高速バスが、にわかに脚光をあびています。

まずは、都市間バス。

ニューヨークとボストン間の高速バス利用ですが、昨年は2桁の伸びを示しました。
その訳はというと、時間帯によっては、数ドルの運賃になり、しかも無料WiFiが使えます。たとえ、乗車時間が3,4時間と長くても、WiFiが無料ならば、その時間は、日頃見れなかったウェブサイトを見たり、メールをチェックしたりできるので、あまり不満は無いと言うことです。ボーイングなど、最新鋭の飛行機を開発してますが、フリーWiFiで、安い高速バスがあれば、そっちのほうが人気は出るんじゃない、ということを言う人まで出ています。
まあ、バスは海を渡れないので、用途は違いますがね。

次に、通勤用高速バス。

ニューヨークのマンハッタンでも、バスを見直す動きが出ています。
これは、バス専用レーンを設け、最新の交通管制技術を使って、朝夕の渋滞でも早く走らせて、利用者の利便性を上げようというもの。現在はマンハッタンで試験的に行われていますが、他の都市でも、導入を検討しているところが増えてきているようです。
これは、オバマ大統領の、グリーン・エナジー基金の後押しもあって、電車を建設するほど予算はないが、ちょっと道路を改良して、新型のバスなら導入できそうという、中規模の都市に向いているのかも知れません。

いずれにせよ、環境対応の新型高速バスが、アメリカでは増えつつあります。しかしアメリカのバス製造会社に、日本のメーカーが見られないのは、何故なのでしょうかね?

 

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