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アメリカ自動車コラム

<No.239_100310> 題目:リコール問題のツケは新幹線で払って収まるか?

また、リコール問題の話に戻ってしまいましたが、アメリカのお茶の間では、今週も、この話題が連日のように報道され、最近では、単なる事故じゃないの?と思う、些細なことまで、トップニュースになってます。

何だか、「イランが核開発している」といって、毎日のように報道され、査察まで入ったが、結局証拠が見つからず、核があるといった根拠もウソだった、という「イラン核開発騒動」のことを思い出しました。

あの時は、イランとアメリカが戦争に入るか、という局面まできましたが、今回は軍事戦争にはならないものの、何かイランの時と近い手口でやられているような感じです。
今回はどうでしょう?日本車は北米市場から撤退へと追い込まれてしまうのでしょうか。

とはいえ、やっと日本政府も腰を上げたような記事を、2件見つけました。

> ◆前原国交相、ラフード米運輸長官との会談を検討。4〜5月の大型連休めどに
> 米国が計画している高速鉄道で日本製システム受注に向けたアピールが目的
> だが、「トヨタ自動車の問題についても議論することになる」と同相。

> ◆新幹線の海外展開、支援へ制度改正必要 国交相が認識
> 先進国で事業を受注した企業に、政府系の国際協力銀行(JBIC)が融資できるように
> 制度改正を進める考えを明らかにした。

この2件、ここからは私の推測になりますが、
国交相がアメリカへ行って、

「新幹線を日本のお金で作ってあげるから、そのかわりリコール問題は許して下さいね」

と言うのかなと読み取れます。
要は、新幹線の建設費を日本政府が融資(肩代わり)して、アメリカに導入し、その代わり、リコール問題は穏便に済ませて、今まで通り、北米で販売させてもらう、というものです。

もちろん、新幹線を作っても、黒字になることは難しいでしょうから、日本国民の負担になる可能性は高いです。
さて、これで、今回のリコール問題は収まるでしょうか?

 

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