日米技術サービス

Nichibei Science & Engineering Technical Service

From New York / North Carolina / USA


お問い合わせ
Contact

Powered by Triangle Park Science & Engineering

 

 

アメリカ自動車コラム

<No.240_100320> 題目:道路脇のガードレールって、安全なの?

クルマを走らせていると、カーブや崖の近くなど、ガードレールが設置されてますが、あれって、どういう基準で設計されているの?というお話です。

アメリカにも、鉄製のもの、ロープが張られているもの、クルマがガードレールに衝突しても、衝撃を吸収できるようにしたもの、など、いろいろなタイプがあります。

でも、実際にガードレールが効果あるの?と思ってましたが、なんと、実際のガードレールにクルマを衝突させて、評価させていたんですねー。この前、初めて、運輸局が作成した実験ビデオを見せてもらいました。

一番、効果が怪しかったものが、昔作られた、線路のレールを切り出して、支柱にし、それに鉄板を貼り付けた、がちがちに硬そうなタイプ。

普通、ガードレールにクルマが衝突した時、進行方向へずるずると、弾みながらガイドレールに沿って減速した後、停止するのが良いのですが、線路のレールタイプだと、硬すぎて、クルマが弾まないため、そのままクルマがガードレールを超えて、乗り上げ、横転しそうな危険な状態で停止してました。

一番安全そうで、クルマのダメージが少なかったものが、ボクシングのリング脇のような、ロープで張られているタイプ。これだと、ロープがクルマにうまく引っかかって、衝撃を吸収して、ロープに沿って減速し、停止してました。ただし、ガードレールの端部にロープの張力を調整する器具があるので、それがいつも適正に保たれているように、メンテナンスが必要だとか。

ロープが緩んでいる状態でクルマを衝突させてビデオを見ましたが、これもクルマがロープを半分乗り越えて、クルマが傾いた状態で停止してました。

普段、クルマを運転しているときには、ガードレールなんて、ほとんど気にしませんが、ドライバーと同乗者の安全向上のため、地道な努力がされているんだな、と思ったビデオでした。

 

日米技術サービス メインページ


 
Established: Mon, Feb. 7, 2007.