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アメリカ自動車コラム

<No.247_100514> 題目:クルマのグーグル化

「ゼネラル・モータース(GM)とグーグルが提携か」というニュースがありました。
先には、「フォードとマイクロソフトが提携」というもあり、アメリカでは、自動車メーカーとコンピュータのソフトウェア会社とのコラボが加速しています。

グーグル携帯電話ですが、携帯電話市場では、アイフォーンを抜いて、アンドロイドOSをのせた携帯電話のシェアが2位になり(1位はブラックベリー携帯)、最近では勢いづいています。

GMの場合は、グーグルの携帯電話向けOS 「アンドロイド」に注目し、このアンドロイドだと、手持ちのスマート・フォンから、ドアを開けたり、エンジンをかけたり、運転シートを調整したりできるだろう、ということ。マイクロソフトは、まだフォードにそこまでのシステム提案はしてないので、GMのほうが、テレマティックス(自動車情報通信)化が進むということです。

GMは元々、「オンスター」という、携帯電話回線を利用した、事故発生時のサポートや、盗まれた車両の位置情報を提供するサービスを行っており、グーグルのアンドロイドは、独自にGPSを持っていることから、この現状のGPSシステムがどう関わってくるのか、今後注目されそうです。

さて、この自動車テレマティックス市場、すなわち、自動車のスマート・フォン化は、今後どう変化していくのでしょうか?
アナリストによると、2010年は10%以下だが、5年後には23%には増加するだろう、ということ。

私も最近では、「ゴー・パブリック」(高い質の公共サービスを無料で提供し、沢山の人が、そのサービスを利用することにより生まれる、2次的な市場から、利益を得る仕組み。そのかわり、自社株式を公共機関向けに提供したりする。)に注目して、コラムを幾つか書いてますが、クルマのグーグル化も、行き着くところは、アンドロイド携帯電話を使っている車の位置を、グーグルマップ上に表示して、誰がどこを走っているか?バッテリー残量やどこへ向っているか、なんてことが、グーグルマップで検索できるようになることでしょうか。

現実世界とグーグルマップ仮装世界が融合する日も、そう遠くは無さそうですね。

 

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