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アメリカ自動車コラム

<No.253_100822> 題目:インド vs. アメリカ (後編)

前編からの続きです。

友人の結婚式で、インドのムンバイ(ボンベイ)の隣の町、プネ(プーナ)へ行き、発見したことが、アメリカとインドは歴史的には兄弟国家だったのでは、ということです。

このプネという町は、昔から大学町として知られ、「インドのオックスフォード」と呼ばれています。私も、市内の一番古い大学の一つへ行き、そこは、1885年創立のだとか。日本の大学よりも歴史があり、やはり、大学創立にはイギリス人が、関わっていたとか。その当時はイギリスの植民地だったので、大学のほかにも、鉄道建設もイギリスの主導で行われ、インドに普及することになりました。

植民地というと、搾取するイメージがありますが、インドの近代化を手がけた、という意味では、イギリスの功績は大きいと言えます。

そして、第二次世界大戦後に、インドは独立を果たしましたが、そこでも、プネにある大学の影響は大きかった、といいます。今では、インドの大学もインド政府主導で大学運営を行われており、特にプネでは、インターネット産業などのITに力を入れており、最近では「インドのシリコンバレー」とも呼ばれ、高所得者も増えてます。

アメリカも、最初は、イギリス人が入植し、大学を作り、国の地盤をつくっていったのは、ご存知と思います。そして、独立戦争を経て、独立国家として生まれた歴史は、インドのそれと同じように見えます。

ここに、アメリカとインドは、イギリスを親にした、兄弟国家なのでは?という印象ができあがりました。

実際、インドの中を旅すると、インドではヒンズー語が広く使われてますが、地域によっては、方言があって、通じないこともあるようで、ヒンズーが通じない場合は、インド人同士でも、英語で話すようです。結婚式でも、そんな場面を多々見ました。携帯電話のテキスト・メッセージもヒンズー語ではなく、アルファベットなので、英文でメッセージを交換している、と言ってました。

さて、この兄弟国家、20世紀は、アメリカのほうが発展してましたが、21世紀はどうなることでしょうか?アメリカは早く成熟して、先に実が落ちそうですが、もしかすると、インドは、これから緩やかに熟していくのでしょうか。

そう考えると、インドの自動車や経済市場は、他のどのアジア国家よりも、アメリカ的な成長を遂げる可能性が期待できそうです。

 

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