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アメリカ自動車コラム

<No.28_010511> 題目:アメリカの運転免許

アメリカは皆さんご存知の通り車社会。車なしでは生活が成り立たないところがほとんどです。

日本人が車を運転する場合は、都道府県発行の国際運転免許証(1年有効)
を持っていればレンタカーが借りれるので問題はありません。

しかし長期滞在の場合は、身分証明の代わりや自動車保有時の保険料減額、
違反や事故を起こしたときの迅速な解決といった利点を持つ、
アメリカの運転免許を取得すると便利でしょう。
ちなみに自分も先日取得しました。

さて今回はアメリカでの運転免許の取得について紹介したいと思います。

日本では自動車学校で運転免許を取得すると、
一般的に30万円程度、日数も最低20日はかかりますね。

アメリカで免許を取得する場合には、まず筆記試験を受けます。
交通規則を知らない人は州の免許センターへ行き、本を買い自習します。
既に規則を知っている人は買わなくても良いのですが、州独自の交通規則もあるので
不安な人は一読すると良いでしょう。ちなみに自分は読みませんでしたが...

筆記試験は免許センターにて受けることができます。
筆記試験は予約なしで、免許センターが開いている時間であればいつでも受けられます。

試験問題は標識問題と50門程度の3択問題からなり、
標識問題は全問正解、総合で8割以上で筆記試験は合格となります。

自分が住むマディソンには英語の他にスペイン語、韓国語の試験問題があると聞いており、ちなみにカリフォルニア州には日本語の問題もあるということも聞きました。
筆記試験合格後、路上で運転練習をしたい人には仮免許が交付され、ここで初めて25ドル支払います。
運転練習が必要のない人は仮免許は受けなくても良く、その場合は支払う必要がありません。

次に路上試験ですが、マディソンの場合、電話で24時間いつでも試験の予約をすることができます。
そして予約した時間に車を用意して免許センターまで行き、路上試験を受けます。

自分の場合は友人から車を借りました。

路上試験は試験官を助手席に乗せスタートし、試験官が指示するコースを走ります。
日本の路上試験との違いは「Yターン」と呼ばれる狭い路上でのターンと、坂道での停車方法、赤信号でも安全確認をして右折(日本でいう左折)できる点でしょうか。縦列駐車も含まれるのですが、免許センターによってはしないところもあるので、予め情報を集めると良いでしょう。

州内の免許センターであれば、どこの免許センターでも受けることができます。

そして試験は日本の場合と比べると格段に簡単です。
やはりアメリカは自己責任重視の国というところでしょうか。

路上試験に合格すると免許が交付されます。路上試験開始から免許交付まで時間は、込み具合にもよるのですが自分の場合は写真撮影も含め、30分程度でした。運転免許の交付料金は33ドル(4000円)です。
仮免許を受けなければ、免許取得の総費用は35ドルで済みます。

日本とアメリカの免許取得制度、交通行政の考え方や交通事情に双方違いはありますが、
免許取得にかける時間と費用にあまりにも差があることは事実です。

そして免許を取得する人の大半が10代〜20代の若者です。
日本の免許取得制度、もう少し見直して、これら若い人たちにかかる負担を軽減しても
良いのではないでしょうか。

 

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