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アメリカ自動車コラム
<No.32_010822> 題目:ルームメイトとの共同生活
マディソンへ来てはや1年が経ちました。 アメリカは9月から新学期(秋学期)が始まるので、この時期は引越しシーズンとなります。こちらの引越しは、まず不要なものをガレージ・セールで売り、そして安いレンタカーのトラックを借りて自分たちだけですることが多いようです。 さて、自分はこれまで1人でアパート生活をしていたのですが、1年しか契約していなかったので思い切ってルームメイトのいる新しい住居に引っ越すことにしました。 アメリカの大学ではルームメイト、すなわち最初は全くの他人、と一緒に生活というケースは意外と一般的です。方法としては家を1軒丸まる借りたり、ベッドルームが2,3室ある部屋を借りたりして、広告でルームメイトを募集するなどです。 メリットは、家賃の割には広いスペースを使うことができる、食品や料理をシェアすることにより食費や時間を節約できるなどです。 欠点は...人間には個人差があるので、それをお互いガマンできるかどうかといったところでしょうか?友人曰く、日本人、フランス人、イタリア人、中国人とルームメイト生活をすれば食が豊かになるかも...と言ってましたが、そんなに上手くいきますかね? さて新しいルームメイトを紹介しましょう。 ルームメイトは一人で、ニックネームはマイクと言います。 さてさて、彼は農学部ということもあり、20坪くらいの畑を借りて野菜を栽培してます。この時期、その畑からトマトやかぼちゃ、とうもろこしが収穫できるのでとても助かってます。ちなみにこの畑の隣はロシア人、またそのとなりはタイ人の畑となっております。 そう、彼らはアメリカではあまり売っていない自国の作物の種を持ってきて植えて栽培しているのです。マイク曰く、来年は日本の作物の種を植えようと言っていたので、シソや日本のかぼちゃでも植えてみようかと思ってます。 また彼は料理がとても上手で、これまでにジャガイモグラタンやサラダをなど作ってもらいました。自分も生地から作るピザやムール貝のワイン蒸しなどを作り好評を得ています。 しかしながら、楽しい共同生活の中にも問題はあります。 マイクは小さい頃からの病気で、杖がなければ立って歩くことが出来ません。通常は車椅子を利用しています。自分は日本で学生をしていた頃、介助のボランティアをした経験があるので最初は問題ないと思っていたのですが、いざ毎日生活をするとなると、意外とこちらの労働負担が多いことに気が付きました。 マイクは重度ではないため、かなりの部分は自分でこなすことができるのですが、やはり食器洗いとか片付け、掃除などの繰り返し労働には弱く、こちらが手助けします。共同生活が上手くいくための基本ルールとして、共有スペースでの労働は折半というのがあるため、自分は必要以上に手出しはしませんが、目に見えない介助や介護の大変さが少し理解できたような気がします。 でもマイクは、素晴らしい人間性を持っており、そのマイナス部分を差し引いても充分過ぎるほどプラスとなっているため、今では自分は彼と一緒にルームメイト生活をすることが出来て本当に良かったと思ってます。
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