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アメリカ自動車コラム
<No.33_010822> 題目:マディソンでの中古車購入と損害保険
新しいアパートへ移動し、その地下に無料駐車場を持つことが出来るようになったので、遂に中古車を購入しました。 以前に中古車購入方法は紹介しましたが、自分はEメールの掲示で好みの中古車を見つけました。前オーナーは日本人女性で、この秋で大学を卒業し、就職で日本に戻るため車を売りに出したとのこと。 メーカーはクライスラーのブランドで「Plymouth」、車名は「coltvista」、1992年製、走行距離は9万5千マイル、でした。 とりあえず現物を見てから購入するかどうかを決めるということになり、実際に見てみるとアメ車ではなく、「三菱・RVR」という車のOEM供給版だったのです。 ボンネットを開けると「日本製」としっかり書かれていました。最近の日本の乗用車は、ほとんど日本のブランド名で売っていますが、中古車を見ると、トヨタ・カローラがジオというGMのブランドから売られていたりと、昔は多かったようですね。 中古車も走行距離が10万マイル(16万km)が境目のようで、これ以下であれば比較的走っていない感があります。なお、アメリカの場合、高速道路の距離が長くて合流も多く、一般道路も直線が多いので、車は足回りよりもむしろエンジン性能を重要視する傾向があるようです。 さてその車、前オーナーが丁寧に乗っていたのでエンジンの調子も良く、購入を見たその場で決め、数日後に引渡し手続きをすることになりました。 オーナーの変更手続きは「DMV」と呼ばれる州の陸運局で個人で出来ます。まずは「タイトル」と呼ばれる日本の車検証に相当するような書類に必要事項を数行書き込み、DMVでもらう新オーナー用の書類に必要事項を数行書き込んで、手続き費用をその場で払い込みます。 そうすると新しい「タイトル」と「ナンバープレート」をその場でもらうことができます。ナンバープレートは、数字と絵柄を指定することもできますが、その場合には多少時間がかかるようです。ちなみにナンバープレートには短い言葉で州の特徴が書かれています。 例えば、ウィスコンシン州は「アメリカの酪農の地」、ノースカロライナ州は「飛行最初の地」と書かれ、ライト兄弟が使った飛行機が描かれています(ライト兄弟を輩出したため)。 アメリカのナンバープレートは取締りだけではなく、生活を楽しむことにも使われているようです。もし日本のナンバープレートにも都道府県の特徴を書き込むことができれば、皆さんが住んでいる都道府県ではどういう言葉と絵が似合いますか? さてさて、気になる手続き費用ですが、税金は購入した費用の5%(ウィスコンシン州)でしかも自己申告制。 全費用は自己申告した購入費用額にもよりますが、ナンバープレート代、雑費も含め、今回は1万5千円程度。しかも手続きは窓口のみで10分程度で終わりました。 特に車をDMVまで持っていく必要もありません。ナンバープレートは持ち帰り、自分で取り付ければすべて終了です。税金は毎年払うようですが、車検はありません。 日本はいったいどうなっているんですかね? また車には任意障害保険が付きもの。加入前にアメリカ人に保険について聞いてみたのですが、こちらでは、対人補償は無制限ではなく、対人一人当たり最大3600万円程度(30万ドル)が上限と言われました。 結局、自分はアメリカン・ファミリー保険に入ったのですが、対人無制限は無いと言われました。年間の保険料支払額は、日本で加入していた対人無制限付きの保険料とさほど変わらないので、補償が低くなった分、何か損をしたような気がしているのですが、国の交通事情と法律体型が違うためと納得しなければならないようです。 しかしながら、こちらの保険には「緊急ロードサービス」という日本のJAFのような補償を安く含めることが出来る点は良いと思います。 でも保険に頼らない安全運転が世界どこでも一番大事なんですよね。 |