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アメリカ自動車コラム
<No.39_011115> 題目:天才建築家、フランク・ロイド・ライト
私の住んでいるマディソン市は"メンドータ湖"と"モノナ湖"という大きな湖に挟まれて美しい街並みが形成されてます。 特にウィスコンシン州の州会議事堂と、湖に面する"モノナ・テラス"という会議センターが綺麗な建物として有名です。 この"モノナ・テラス"、設計者はフランク・ロイド・ライト。 そう、みなさんご存知の旧帝国ホテルを設計した人です。 シカゴやマディソン市近郊には彼の設計した建築物が多く見られます。今回はフランク・ロイド・ライト(1867-1959年)について紹介したいと思います。 マディソン市から車で1時間程のところに"TALIESIN"と呼ばれるフランク・ロイド・ライトのビジターセンターがあり、そこには彼が設計した家の他にも建築デザイン学校や教会があり、秋の紅葉の時期は美しい景観になります。 私も先日、そこへ見学に行きました。 建物の中に入ると、中はロッジのような雰囲気で、色使いなど日本のホテルや結婚式場に入ったような親近感があります。彼の設計が日本の建築に随分と影響を与えていることがわかります。 1時間のツアーに参加して彼の設計について話しを聞きました。どの彼の作品も自然と人工建築物が見事に調和しております。特に、彼の代表作の一つの"落水邸"(ツアーではポスターでの紹介)は滝の上に家が立っていることで知られています。 さて、彼の建築は景観だけではなく、内部構造にも特徴を持ってます。 たとえば、旧帝国ホテルの話では、完成披露宴の時に関東大震災となりましたが、びくともしなかったことで有名です。また玄関の屋根や天井を低くして、心理的に立ち止まらないように工夫したり、内部に広い空間や窓と取るため、柱のトラス構造にも高強度となるよう工夫がなされてました。 また彼自身、アジア文化が好みのようで、家の中に日本庭園みたいなものがあったり、窓枠などに日本や中国風のデザインを感じる造りとなってます。 自然との調和、内部空間のゆとり、安心感と親近感、車作りにも応用できないものでしょうか? |