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アメリカ自動車コラム

<No.4_010222> 題目:アメリカとディーゼル

こんにちは。

アメリカ・ウィスコンシン大学のtoshiです。(2001年当時)
今回は自分が在籍している大学とエンジン研究センターについて紹介したいと思います。

ウィスコンシン大学は、学生と教職員を入れて4万人というとてつもなく大きな
総合大学です。

学部も沢山あり、有名な学部は、工学、社会科学(政治学)、医学、農学、
日本語教育、図書館情報...などといったところでしょうか。

エンジン研究センターは工学部の中にあり、全米のいくつかの大学、国立研究所と
予算を分け合って研究を行ってます。

研究内容は、ディーゼルエンジン、ガソリン直噴エンジンの燃焼研究に関するもの
がほとんどで、建物の地下に実験部門があり、眺めの良い10階に計算機部門があります。

エンジン実験担当の学生さんは、地下の窓がない部屋で騒音と格闘しながらがんばってますが、
計算シミュレーションと実験の環境の差はとてつもなく大きいですよね。
実験が学生に不人気になるのもわかる気がします。
企業でも似たような環境の差があるのでは...と思っているのですが、いかがでしょう?

全米の一般乗用車のほとんどがガソリンエンジンなのは、皆さんご存知だと思います。
では、なぜアメリカでディーゼルエンジンの研究をする必要があるの?...
と疑問に思う方も多いと思います。

それはアメリカ陸軍の車両、すなわち、戦車、トラック、ジープなどですが、
これらのエンジンの95%以上はディーゼルエンジンで、

実は本研究センターの予算出資元の一つがアメリカ陸軍研究所だからなのです。


最近は環境問題を重視した燃費・排ガス改善、燃焼・排ガス計測の研究がほとんどですが、
中には軍用車両のエンジン研究があり、それは燃費と排ガスは関係ないから
とにかくパワーを出してくれ!といった要求があるそうです。

そうですよね。戦争には燃費も排ガスも関係ないですもんね。

それにアメリカ陸軍は国内だけではなく、海外にも基地が沢山あるので
その車両の数の膨大なもの。

日本にも基地があるわけですから...
アメリカでもディーゼルエンジンの研究は重要なんですよね。

でも環境にやさしい戦車...っていったいどんなんでしょうか?

 

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