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アメリカ自動車コラム

<No.42_011204> 題目:「生もみの木」について考える

もうすぐクリスマス。

ホワイトハウスにも恒例のクリスマスツリーが飾られ、皆さんの街にもクリスマスツリーが所狭しと飾られていると思います。

さて、クリスマスツリーと言えば「もみの木」。アメリカやヨーロッパでは、クリスマスツリー用のもみの木は本物を使うのが一般的。すなわち、「生もみの木」です。ガソリンスタンドやスーパーの横で売られ、今が一番出回る時期なのですが、どうもこの「生もみの木」、もったいないと感じてしまいます...

先日、ルームメイトのマイクが1.5mほどの高さの「生もみの木」を購入。現在は部屋にどーんと置いてあるのですが、今ではもったいないを通り越して、言いようのない怒りすら感じてしまうのです。

森林資源保護、生き物を大切にしよう、地球温暖化防止...考えればいろいろ「一般的な理由」が出てくるのですが、まあ、それを言ってもしょうがないですよね。マイクが飾り付けを手伝って欲しそうな顔をするのですが、どうもその気になれないのです。ついには、「自分はクリスチャンじゃないので...」と言い、消極的姿勢をアピールしてしまいました。

自分の中でこの「怒り」の理由を考えて見たのですが、どうももみの木が「かわいい」と思う対象みたいなのです。自分の中では、「もみの木」も犬や猫と一緒の部類に入っており、育ち盛りの立派なもみの木がたかがクリスマス1日のために切られて26日には燃やされると思うとかわいそうでならないのです。

アメリカ人はクジラをかわいいと思って、日本とノルウェーの捕鯨に反対している割に、もみの木には残酷なことをしているじゃないかと勝手に思ったりもしてます。クリスマスのために育てて、野菜と同じように出荷されると言われればそれまでなのですが、どうにも納得できないでいます。

かといって、プラスチックのクリスマスツリーは、アメリカやヨーロッパではあまり好まれないようです。日本人も門松や熊手などの正月用品は本物の植物を加工して作るわけですし、門松がプラスチック出来ていると気分が出ないのと一緒のことなのでしょう。日本人も同じことをしているので、文句をいうことも出来ないのです。

習慣の違いと一言で片付けられることなのですが、未だに「生もみの木」は心にひっかかります。

 

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