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アメリカ自動車コラム
<No.44_011219> 題目:は〜、終わった終わった!
はー、やっと今学期が終わった〜 アメリカの大学は9月〜12月の4ヶ月間が秋学期(15週)となるのですが、この間、感謝祭(サンクスギビング)の2日間以外は祝日というものがなく、週末の休日も大半は宿題や試験に追われることとなるので、まさにノンストップ。私のように週5科目も講義を取ると、目の前に人参をぶら下げられた馬のように走らされるのです。 集中して講義を受ける分、身につくのも早いのですが、まさに体力勝負と言ったところ。学期末にはさすがにいつも明るいアメリカ人も疲労の色が目に付きます。講義を受ける学生も大変ですが、教える先生方も宿題や試験の採点をしたり、講義の準備をしたりと、気力と体力がほんとに良く持つとこちらが感心してしまう程です。 ちなみにこちらの先生は、講義の最後に、学生へ先生自身の採点票を配り、学生からの採点されます。その採点票は大学本部が直接回収して保管し、キャリアとして残る書類になるので、どこかの国の一部の先生ように講義に手を抜いたり、休講ばかりにすることができないのです。 もちろん学生の採点結果が悪いとその先生は給料が下がったり、学校をクビになったりすることもあるからです。 また集中して講義を受けたり、仕事したりする分、休みには何もしたくなくなるもの。 日本人のように短期のツアーでチャキチャキいろんな所を回るのではなく、欧米人が休暇を2〜3週間、はたまた2〜3ヶ月取って旅行に出かけ、1,2ヶ所に長期滞在する理由もわかる気がします。休暇は、とにかく体を休めてリフレッシュし、休み明けの講義や仕事への英気を養う場となっているのです。 最近の日本の暦を見ると、祝日がずいぶんと多くなり、欧米より暦の上の労働時間は短くなっているようです。もちろん集中して仕事をするほうが体力は使いますが、そのぶん効率的なので成果は上がるのです。日本のような休みの取り方をしていると、欧米との差がまた一段と開いていく気がしてとても心配です。休暇が多くても効率が悪ければ利益と成果は確保されないですからね... 労働時間の削減に私は賛成ですが、日本の場合、休暇の配置が適当ではないと思います。そう、働くときは集中して働く、休むときは週単位、月単位で休むのです。 たとえば、一年を3期程度に区切り、そのうち1期は個人の選択で1〜2年に一度、休みが月単位でまとめて取れるようにする。働く期には、役所や企業間のやりとりがスムーズに進むよう祝日を設けず、国全体で物事が効率的に進むようにする。 効率的に仕事をすれば、休暇を増やしても利益は確保されるので、余暇での消費が拡大し、日本国内の経済効果が上がり、そして不況脱出...しかも数ヶ月の余暇では、長期旅行や習い事、創作活動、車のレストア?など、大きな趣味をする時間や人間としての熟成期間ができるのです。 これらは人生の幅をさらに広げ、やがて新しい経済活動の原動力となる...うーん、上手くいきませんかね〜? そんなこんなで走らされ、気が付くともう年末。秋学期はテロと戦争に振り回されましたが、万人にクリスマスとお正月は訪れるもの。 読者のみなさん、そして編集者のみなさん、どうぞ良い休日、休暇をお過ごしください。
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