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アメリカ自動車コラム

<No.5_010222> 題目:10年先を行くアメリカのインターネット

こんにちは。

さて今回は大学のインターネットと図書館について紹介したいと思います。

最近日本でも、ずいぶんとインターネットやイントラネットが普及してきてますが、(2001年当時)
一般レベルではまだEメールとウェブ・ショッピングといったところではないでしょうか?

ここウィスコンシン大学は、学生に対して2000回線分のモデム接続を用意しているので、
学生はプロバイダに加入しなくても無料でインターネットにアクセスでき、
自分のホームページを持つことができます。


市内の電話料金は接続回数でチャージされるシステムなので、
1回接続すると何時間使っても同一料金。しかも1回接続あたり10円弱。


毎日インターネットを使っても、ひと月の電話代は2千円弱で済みます。

大学の入学手続きと支払い、講義の課題や討議、単位取得の手続きや評価点も
ほとんどインターネット上でチェックできるので、学生は講義関係以外で
学校に行く必要があまりないのです。で、学生は遊ぶ時間が増えるはずなのですが、
そのぶん宿題が大変なので、自由な時間はあまりないように見えますね...

さてさて、大学のモデムを経由して、図書館のサーバに接続すると、
大学内の文献情報はもちろんのこと、提携図書館の文献情報、有料のEジャーナルや
全米の特許、法律の検索サーバへ無料でアクセスできます。

図書館のサーバが、情報の門の役割を果たしているんですね。
日本では、文献検索、特許検索などには結構な料金がチャージされるのですが、
こちらは授業料を払うか、教育・研究員になれば使い放題。

しかも自分のアパートで情報検索が好きなだけできちゃうんです。
図書館まで出向いて、本を探して、必要なページをコピーして...という作業を
瞬時にこなすことができます。

学生時代から豊富で質の高い情報を得ることができるんですから、その知識に差が出ますよね。
自動車の開発力、はたまた国家の繁栄にも差ができてしまうと思うのですが...

また大学では、適時にウェブ情報の検索の仕方、ウェブファイルの配置と整理の仕方、
キーワードやインデックスのつけ方などの講習を無料で行い、

一般の人が欲しい正確な情報を検索し易く、かつ、情報を共有し易くする努力をしています。
大学の図書館での検索スピードは速く、調べ物の9割近くがその場でわかり、

8割近くの文献がその日のうちに入手出来ます。

日本も情報の高速通信網が整備され、携帯電話でもインターネットにアクセス出来るなど、

ハード的にはインターネット先進国の仲間入りをしていますが、

情報検索やソフトウェアに関してはまだ遅れているように感じます。

データーベースの豊富さ、アクセスし易さ、使用料金の安さ、
この3つが日本の10年先を進んでいると思います。

日本も早く近づけるといいんですけどね。
それには高い日本の電話料金が、どうも足かせになっているような気がするのですが?...

 

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