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アメリカ自動車コラム

<No.50_020114> 題目:オートノミー 〜 北米国際自動車ショーより

今年1月、米ミシガン州のデトロイト市のコボ・センターで北米国際自動車ショーが開催されました。

今年は未来カーなるコンセプト車が少ない中、1月7日に米ゼネラル・モーターズ(GM)がコンセプト車の「オートノミー(AUTOnomy)」を公開しました。もう皆さんはご覧になりましたか?

スケートボード型の薄くて平らな車体に4輪4個の電動小型モータを取り付け、燃料電池で駆動するというもの。4〜5人乗りのセダン車クラスで、燃料電池は6インチ(15cm)厚、車台の厚さは約10インチ(約25cm)程度、燃費は100マイル/ガロン(1リットル当たり42km)ぐらいになり、車台の寿命は約20年ほどであろうとのこと。もちろん車にはエンジンなどメカ的な要素はほとんどなく、すべてコンピュータ制御。

またGMは、オートノミーをベースとした燃料電池車を2020年ごろの実用化を目標にしているとか。走行速度と1給油当たりの走行距離が気になるところですが、デザインの斬新さは評価してもいいと思います。

先日、米エネルギー省も本格的に水素ベースの燃料電池車の開発を支援すると表明したばかりなので、アメリカでも燃料電池車開発の機運は高まっているようです。

しかもこのGMの燃料電池車、車台が薄いスケートボード状なので、車体や居住空間のデザインの自由度が広がるでしょう。

たとえば、季節によって、夏はオープンカー、キャンプの時は1ボックス、通勤の時は燃費が良い1人乗りのボディを...と衣服のように衣替え出来たり、またまた、自分だけのデザインや内装のボディを取り付けたりと、個性重視のマーケッティング戦略との相性も良さそうです。

でもこのオートノミーの車台、何か見覚えありませんか?

そう、この前ご紹介した二輪スクーターの「セグウェイ」に似てると思いません?

セグウェイを2個連ねて、燃料電池をつければはいできあがり...なんて、それは冗談ですが、そんなコンセプトがあってもいいのかも。セグウェイの売り出し価格は1台40万円前後でしたっけ?
セグウェイ2台+燃料電池ですから、開発費はそんなに高くならないようですよ。

 

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