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アメリカ自動車コラム

<No.62_020524> 題目:アメリカの就職について(1)

アメリカの大学は5月が卒業シーズン。

今年の新卒者の就職は、アメリカも日本と同じように大変です。景気は回復してきたと報道されてますが、昨年9月11日の大規模テロ事件以前の水準には戻っておらず、ウィスコンシン大学の求人数も昨年に比べて50%近く落ちたようです。

特にアメリカの自動車会社の落ち込みは大きく、今年は新卒を採用しないところも出てきているとのこと。。。
やはり強いところはIT、化学、軍事関係といったところでしょうか〜?

さて、本学の学生が一般企業への就職活動をする場合、キャリア・センターと呼ばれる就職課に登録をするところから始まります。アメリカは情報とサービスをお金で買う国、もちろんタダではなく、登録料を30ドル支払います。登録せずに自分で探すこともできますが、手間暇を考えるとこちらのほうが割安なようです。

一般にアメリカの学生の就職活動スケジュールは、まず最終学年の始まる9月に登録を済ませ、12月ごろまでに会社とコンタクトを取り、年明けの2〜3月頃に面接を済ませたのち内定を取るようです。

私は登録をするのが遅かったため、担当者に「あなたは遅すぎる!」、「今年は厳しい」、「外国人留学生の門戸は狭い」と矢継ぎ早に言われ、ちょっと意気消沈。でも、そこはくじけず、「よろしくお願いします!」という勢いで登録しました。

登録したのち、まずレジュメ(履歴書)を書いて見てもらいます。

日本の場合、市販の履歴書を買ってしまえば、丁寧に線で記入欄が区切ってあるので、それに沿って自分の経歴を記入すれば問題ありませんが、アメリカの場合、レターサイズ(A4サイズに相当)の紙1枚に自分でレイアウトして記入するので、慣れないと何を書いて良いのかわかりません。

一般的には、応募の目的、学歴、職歴、スキル、経歴の参照先、といった順に記入していきますが、何でもかんでもごちゃごちゃ書くのは良くなく、相手会社の要求事項に対して自分が満たせるスキルを1行づつ、見やすく書きます。そのため、一つの項目に対して3〜4行しか書けないので、各応募企業に対してストーリーが必要です。

たとえば、エンジニアでも、自動車関係であれば自動車関連の経歴を、IT関係であればコンピュータ関連の経験を簡潔に書くといった具合です。裏を返すと、人目を引くような経歴を2、3個持っていれば、就職活動は上手く行きやすいということですよね。アメリカではこういう経歴を持つための転職をキャリア・アップと呼んでいるようです。

また、レジュメのほかにも、カバーレターと呼ばれる自己紹介書が必要で、これには、レジュメに書けなかった自分の売りや、動機、自分がどれだけ会社の利益向上に役立つか...などを書いたりします。特に新卒の学生(エントリーレベルと呼ばれる)は、経験が少ないので、企業の人事担当者の目に引っかかるためには、この自己紹介書をどれだけ惹きつける内容に書けるかが勝負どころのようです。

そんなこんなで私は、このキャリア・センターでレジュメとカバーレター3回も見てもらいました。

さて、見やすい履歴書が出来上がると、希望の会社に応募します。興味がある会社は一週間ぐらいで返事が返ってくるので、そうすると第一関門突破〜となります。

さて第二関門は電話インタビューですが、この話はまた次回に。

 

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