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アメリカ自動車コラム

<No.95_030323> 題目:決着がついた?イラク戦争

先週イラクとは開戦するか。。。なんて書いてたのが、もう今週には、アメリカ連合国側の圧倒的勝利で終盤となりそうですね。

ニューヨークで見るニュースはこんな感じで報道してます。

まず開戦前は「イラクとの決着」(Showdown Iraq: 対決して決着をつけるという意味)
と題して報道し、開戦ムードを作ります。イラクの現地情報やもちろん、同盟を外れたフランス中傷デモを流したり、開発中のミサイルや戦闘機のこと、開戦したらどういう戦略でバクダットに攻め込むか、などです。

そして、いざ開戦すると特集を組んで、最新兵器、空爆シーンをバンバン流し、中には兵士のインタビューがあり、「XX州から来ました。祖国のために戦えて光栄です。」なんて、まさにハリウッド映画のイントロ部分を見ている感じです。この時点でアメリカ世論調査で70%以上が戦争を支持してます。開戦前より10%以上は上昇しました。

「戦争に勝つこと」を強くアピールして、「何のために戦争しているのか」ということを忘れさせてしまう報道の仕方は、まさに戦時報道スタイルでしょうか。ジャーナリズムもあったものではありません。

そしてこの後の展開の予想ですが、バクダットを占領し、アメリカの国旗が掲げられ、バクダット市民の「アメリカに来てもらって助かった。。。」なんてインタビューが報道されるでしょう。

また、フセイン大統領は何処かへ脱出して捕まえられないということにし、未だテロの脅威は残ってる、という決り文句を流し、次回の戦争への布石をするのではないでしょうか。

そして、イラクには、アメリカ寄りの政府が出来、アラブ諸国と石油権益に睨みを利かせるといった、思い通りの決着のシナリオでしょうか。石油が確保されれば、自動車産業もしばらくは安泰となるのでしょうが。。。

さて、イラクの次は北朝鮮問題が焦点となりそうです。みなさんもしっかり考えないと。

 

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