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アメリカ自動車コラム

<No.230_091115> 題目:日本の自動車産業は、ローカル文化の波に乗れるか?

オバマ大領領が日本を訪問しましたが、表面的には、難しい話というより、お祭りムード、といった感じでしたが、確実に両者の関係は変わりつつある芽を感じました。

芽の一つに、オバマ大統領が任期中に広島と長崎を訪れたいという発言で、アメリカのニュースでも、久々、広島と長崎の原爆のニュースが流れました。これまで、どちらかというと、腫れ物に触れる感じで、取り上げることが少なかったのですが、全米ニュースで紹介される、ということは、静かにですが、日米関係が変わりつつある、ということでしょうか。

また、沖縄の米軍問題もそれほど大きな問題ではない、とニュースで紹介されてました。アメリカ人も日本に海兵隊が駐留し、司令部があるなんて、知っている人は殆どなく、今では、アメリカ国内にある基地から、無人偵察攻撃機を操縦できる時代なので、大きい部隊が日本に駐留するなんて必要ない、と言う人が殆どだと思います。

つまりは、原爆の非は認めて、駐留米軍は日本から撤退するから、資本主義の優等生の日本は、アメリカを頼りにせず、早く自立して、世界のリーダーになってください、

と言ってるかのようです。

では、日本が自立するためには、どうしたらいいのでしょう?
それは、アメリカ頼りの官僚機構を破壊して、地方から日本を変えていくことになるのでしょうか。たとえば、米軍駐留に反対する沖縄市民の運動が盛り上がって、地方の市民運動が活発化していくことが考えられます。
これは、前に私が書いた、グローバルよりローカル文化を大切にする、という流れに向うということでしょうか。

グローバル経済より、ローカル文化を大切にする時代になる?
http://trianglepark.hp.infoseek.co.jp/column210.htm

ちょっと前置きが長くなりましたが、ローカル文化を大切する時代がくると、自動車産業のような、輸出型、グローバル経済に頼る産業は弱くなっていきます。アメリカは既に古い体質の自動車会社は捨て去ってしまい、次の産業発展の準備をしています。来年もアメリカは厳しい年になるでしょうが、その翌年くらいに、思いもかけない仕掛けが出てきそうです。

さて、日本ですが、ローカル文化の時代がくると、グローバル経済に頼る自動車産業にも大きな変化の波がきます。私は、日本の自動車産業と道路行政は、地方にまかせるのがいいかと思ってます。たとえば、北海道のような広い土地では、高速道路での速度無制限を認めて、交通管制ルールと自動車を速度無制限に対応できるようにするとか。

これから各自動車会社が、どうやってローカル文化の波に乗ることができるか、注目したいところです。

 

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